染色工程

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①生地選定・絞り

染色のイメージ、色柄を考え高温の地熱蒸気に適した布を選定し、糸で括りながら独自の絞り作業を行います。素材、イメージを持ちながら進める大事な工程となります。

②染料調合


染料調合は素材、イメージ、その日の蒸気の状態など様々な条件に合わせて作家自らが行っております。何色かの染料を混ぜ合わせて1色を作り上げて色具合を確認しながら約15色程の染液を準備します。地熱蒸気の成分がどのような影響をもたらすかは、長年の研究と経験
から得られたこの地ならではの独自技術といえます。

③着色

八幡平地熱蒸気染色の特徴は多色のグラデーションです。着色では数色の染液に次々と浸していきます。着色のスピードも色柄を決める重要なポイントで作家が集中する作業となります。そのため作品製作中の見学はお断りしております。デモンストレーションや体験ではこの着色技法に驚く方々も少なくありません。

④釜入れ

八幡平地熱蒸気染色最大の特徴の「釜入れ」。
多色の染液で着色した布を、地熱蒸気を充満させた釜で約20分蒸しあげていきます。表面は強く当たり、絞りの内側には優しく染み込む蒸気が、程よい色の変化を与えてくれます。大地からの恵みに満たされた窯の中での変化は作家でさえも予測できないモノを生み出してくれるのです。

⑤糸解き

括っていた糸を丁寧に解いていきます。作品が羽を広げて生まれ変わる瞬間ともいえる作業です。作家自らが出来栄えを確認する作業でもあります。思いがけない色柄に出会うこともあります。染色体験では参加者の皆さんが一番盛り上がる場面です。

⑥洗い

糸解きが終わると、八幡平の天然水で丁寧に洗い上げます。

⑦仕上げ

洗い上げた作品は、1枚1枚確認をしながらアイロン仕上げをしていきます。染料の跳ね、蒸気の影響による色トビなどを作家自ら厳しい目で確認するため、納得したもののみが商品として次の工程へすすんでいきます。

⑧検品・縫製・梱包

検品し、商品ごとに包装、梱包、表示物の添付を行っていきます。商品によっては縫製工程を経て店頭、そしてオンラインショップへと出展されます。