八幡平地熱蒸気染色とは

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地熱蒸気は大地の恵

大地の恵み八幡平に噴出する地熱蒸気を利用した染色です。
大地から噴出する高温の地熱蒸気を利用することで作品はより鮮やかな色になります。さらに、含まれる成分で色彩が変化していき、奥行きのある独特の多色グラデーションがこの地熱蒸気染色の特徴です。
染色家は工房周辺に広がる大自然が見せる四季折々の変化を布に表現しています。
地熱蒸気を直接布に当てる染色は世界でも他に例がなく、この土地ならではの地熱蒸気を利用してる「オンリーワンの技法」であるとともに、同じ模様、同じ色彩が無く全てが世界に2つとない作品となります。

なぜ、松川温泉の地熱蒸気なのか?
高温で乾いた蒸気が染料の定着、そしてこの地の蒸気に含まれる微量な硫化水素が一部の染料の脱色を促します。定着と脱色という真逆の作用が同時に起きることに着眼し、そこに独自の絞り技法と染料調合を融合。温泉の泉質が各地で異なるように、地熱蒸気も場所によって温度、状態、成分などが異なります。それ故、世界でもこの地でしかできない染色技法となっているのです。