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「総合的な学習につながる地熱アート】

「総合的な学習につながる地熱アート】

先日、本年度最後の「地熱探検隊」として、八幡平市立松野小学校4年生が工房を訪れ、地熱染めを体験しました。
八幡平市には日本で最初に商用稼働した松川地熱発電所があり、市内には現在3つ目の安比地熱発電所ができあがるところです。
また、市の防災教育では岩手山を中心とした火山防災学習に力をいれており、火山の恵みも学びます。八幡平市は、このような八幡平ならではの地域資源とエネルギー、そしてその活用について小学生から触れる学習プログラム「八幡平地熱探検隊」を提供しています。
その一つのコンテンツとして地熱蒸気の活用として世界でも他に類がない当社の体験が組み込まれることがあります。
本年度は
◎八幡平市立柏台小学校3・4年生
◎八幡平市立田頭小学校5年生(防災学習と併せて1日の校外学習プラン)
◎八幡平市立松野小学校4年生
の3校が参加し、地熱染めを体験してくださいました。

歴史?算数?図工? 総合的な地域資源学習

染色工房での体験には、地熱蒸気染めが確立されるまでの経緯も学びます。松川温泉が江戸時代より古くから秘湯として評価が高かったことに始まり、松尾鉱山の繁栄と衰退に伴う松尾村の歩みなど地域の歴史にも繋がる部分となります。
また、染色工程では「絞り」作業を皆さんにしていただくのですが、どのように折りたたむとどのようなパターンが生まれるか?という数学的視点で作業する方や、
自分が思うがままの直感で作り出す方、そして着色では色と色を混ぜ合いどんな色になるのか?そして「地熱蒸気」の成分の影響はどう出るのか? 美術と化学の繋がりがあります。

個性を楽しみ、受け入れる【多様性についての学習】

地熱染めは、絞りの時点からオンリーワンの価値がうまれてくるアートです。
どんなに隣のヒトと同じように畳んでも、糸をかける時のシワの寄り方、縛る強さなどで1点ものとなります。
また、基本的に7色用意される染液は、誰がどのような順番で使ってもキレイに仕上がるように染色作家によって調合されていますが、一人ひとりの絞り加減、着色の際に選ぶ色、順番、浸けるスピードによって色味の違いが生まれ、そこに地下からの天然の地熱蒸気の成分が追加されて大地の恵みを受けたオンリーワンの作品ができあがります。
蒸気で蒸した後に、作品の途中経過のお披露目タイムがありますが、一枚一枚広げるたびに歓声と拍手が起きます。みんなから「キレイ」って言われたら嬉しいですよね。
一人ひとり違うことをスッと当たり前のようにアートで体感できます。

地熱染色の体験について

次回、2023年 日時限定個人体験は 10月28日、29日となっております。こちらは1名様から参加可能で、団体料金にてお得に体験可能です。
また、2名様~25名様までの貸し切り体験は、要問い合わせ&事前予約にて対応しております。お気軽にお問い合わせください。
個人向け10月28日・29日のオンライン予約はHP 染色体験 →こちらから

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