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八幡平を布に表現③大地からのメッセージ | MAGUMA(マグマ)シリーズ

Emi
Emi
みなさん、こんにちは。GEOCOLORのEMIです。
八幡平を布に表現の第三弾。「大地からのメッセージ」 染色作家高橋一行の作品紹介です!

国の特別天然記念物指定 焼走り熔岩流

岩手県八幡平市には焼け走りと呼ばれる場所があります。
ここは岩手山の噴火により流れ出した溶岩が冷えて固まった溶岩流が長さ約3キロ、幅約1キロに広がっているのです。
晴れていれば雄大な岩手山を目の前に、黒くゴツゴツした溶岩を踏みしめながら歩くことができる散策路があります。
比較的新しい噴火活動による溶岩流ではあるものの、土や泥その他の石、そして樹木などで表面が覆われることなく当時から変化が殆どない点が貴重だということです。
周囲は緑あふれる景色ですが、ここだけは黒い世界。当時は赤い世界だったのでしょう。

GEOCOLOR MAGUMA(マグマ)シリーズ

1998年頃、当時岩手山が噴火するかも?という騒ぎになりました。
もちろん、岩手県そして岩手山に近い八幡平市は風評被害でお客さんが激減したのです。そんな中、火山というイメージを表現して染め始めたのがMAGUMAシリーズ。

「まぁ、どうせマイナスのイメージなら、それを何かに表現してプラスにできないかなぁと思い、マグマシリーズのデザインを考えた」
と染色作家高橋一行は当時を振り返ります。

地熱染めのイメージが赤黒だったころ

地熱染めの「赤と黒」という組み合わせは以前から染めていました。
地熱染めの特徴はもっとカラフルなグラデーションなのですが、バブル時代、観光バスがところ狭しとならぶ八幡平見返り峠の売店では八幡平といったら地熱染め、地熱染めといったら「赤系の配色」という流れで、店舗からは「アカ!!」という注文が多かった頃がありました。

大地の恵み  大地からのメッセージ

 

火山という大地の恵みは時に脅威であります。しかしながら、恩恵も多々あります。
ここ最近、再生可能エネルギーとして地熱発電が見直され、そして八幡平市には3つ目の地熱発電所の稼働準備がされています。
5月下旬から6月に見ることができる「八幡平ドラゴンアイ」も火山活動のあった八幡平だからこその自然の造形美と言えるでしょう。
このMAGUMAシリーズはレアアイテムですが、今後少しずつですが、MAGUMAシリーズの商品も提供する予定です。
これからも、ひっそりと佇む八幡平松川温泉の工房で大地の恵みを使いながら、八幡平の自然からインスピレーションを受け布に多様な色彩ワールドを表現していく作家を応援ください。

Emi
Emi
MAGUMAシリーズと八幡平ドラゴンアイシリーズは全く逆なカラーですが、どちらも八幡平国立公園とその周辺の自然を布に表現してます。目で見る色だけでなく、大地からのメッセージを感じ取り、膨らませた色の世界が八幡平の地熱染色にはあるんです。作品だけでなく商品が仕上がりましたらまたお知らせいたします。

 

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